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2009年12月18日金曜日

人力車 ビジネスモデル 

人力車は日本では数件しか作られていなかったとは車夫=俥夫から聞きましたが、つい最近ではベンチャービジネスとして取り組んでいるところも多いようです。

嵐山で乗った「えびすや」さんの彼曰く、1台平均で160万円近くするということらしいです。真相は定かではありませんが、こうして高い車体設定には法律的にも意味があります。

人力車は自転車ではなく、軽車両扱いです。

つまり交通事故の際には対物保険の対象となります。対物保険である以上、再調達価格が設定されます。

さらに俥夫の生活保障の問題も出てきます。こんなことを総合すると高い価格の意味があります。

それにしてもこのビジネスはまさに「用事」を重視しています。需要のあるところ=人の集まる観光地に限定しています。いつも同じ場所ではなく時として必要なところに移動もします。移動時は自転車扱いでフェリーだそうです。さらに、若くてかっこいい人が集まっています。

失礼ですが各種報奨金は別として自給1000円からです。好きでなくてはやれません。

これは「用事」の抽出に他なりません。立派なビジネスモデルです。需要のあるところしかビジネスは成立しません。

ブラタモリが面白い理由

私の好きな番組のひとつに「ブラタモリ」があります。

タモリさんといえば、30年以上前に叔父の家があった杉並区成田西の近くに当時2億円の家をタモリさんが建てた言われていて、私もその家を物見遊山に行ったことがありました。

そんな大御所タモリさんがこの番組の中心であります。

つい最近も横浜が取り上げてられていました。その前は本郷でした。本郷台地について坂の説明や当時の川の様子など興味深く見ていました。番組で取り上げていた「弥生式土器発見の場所」は浅野キャンパス中にあることは知っていましたが、あれほど草多く不存在を貫いているとは知りませんでした。

そうです。この番組は昔はこうだったで終わるのでなく、今こうだかけど昔はどうだったんだろうと、しきりに現在と過去を行き来しています。そしてそこに庶民の生活が密着します。これが番組を楽しくしているのです。

時空の散歩です。

美味しいお店 開陽亭


お客様のT部長に教えて戴き数回たずねたことのある先斗町の「開陽亭」もグッドです。是非、お勧めします。写真はHPよりです。
私は洋食弁当が特にお気に入りです。


ドゥミグラソースもコクがあって美味しかったです。


今回は嵐山だったので遠くて回れませんでしたが、定宿のウェスティンホテルからはさほどではありません。


ここ数年、お財布は京都の高島屋と買う場所が決まっています。今回の私のエピもそうです。


ここは高島屋からは目と鼻の距離です。京都には美味しいものがまだまだあります。
T部長ありがとうございました。

産業構造の変化 パラダイム 自然淘汰

新幹線に乗りながら車が1台も止まっていない三州瓦の工場を見て、そういえば今では私の関わるほとんどの家に瓦(本瓦)を使っていないことを思い出しました。

日本の住宅は江戸時代は寺社や大名屋敷を除いて杉板葺きのものが主流でした。

その当時は「火」との戦いでした。江戸の大火もそれを物語ります。その後成型した瓦が比較的安価に手に入るようになり、庶民に瓦が普及して行ったのです。

そして時代はさらに過ぎ、地震対策として軽くて、不燃性の屋根材が登場するとこの重い本瓦は姿を消していくのです。本物だから良いという理屈はここでは通用しないのです。ここで破壊的創造が行われた訳です。

産業構造の変化つまりパラダイムの変化なのです。

当然、その産業は「自然淘汰」されていく定めなのです。破壊的創造とは恐ろしいものです。従来の価値観をゼロにしてしまうのです。

Rota 事務所の塗床


立体的ではきやすいロタのパンツですが、大切なところの生地が薄いのが難点です。


机に座って部下の持ってくる書類に決裁印を押すだけのような仕事ではないので時としてハードな姿勢もありますが・・・・・・・・・


一度、パンツをかけはぎやさんに持って入って補修したのに再度、同じような所がちぎれています。これはもう無理でしよう。


そういえば、事務所の塗り床も強いものに指定したはずでしたが、昨日床清掃を終えたばかりですが、擦れて黄色っぽい下地が出てしまっています。


これはいけません。


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床は6年でこれです。パンツは4年です。結構使っている?そうです。使っているのです。

パンツや床が悪いようではないようです。納得しました。

嵐山「廣川」 うなぎ


今回の京都で折角、嵐山までいったのに残念なことがありました。「廣川」のうなぎが食べられなかったことです。残念です!!

鰻には目が無く、美味しいと聞けば高速を飛ばしてでも食べに行私が、ずっと以前に母より「京都にとても美味しい鰻屋さんがある」と聞いていたのがここ嵐山にある「廣川」さんです。

母は京都に住む友人に連れてきてもらったとようです。

車夫のお兄さんも京都で一番と太鼓判を押していました。

焼き方は料理によるそうです。?!余計に興味をそそられました。

侘と雅  樂5代宋入 尾形乾山

初代長次郎の二彩獅子像重要文化財に指定された記念に樂美術館では「長次郎 二彩獅子像+勢揃い京の焼き物 侘と雅」を展示していました。

その中で特に樂家5代宋入尾形乾山の作品を見る機会を得ました。

ともに元禄時代、絢爛豪華な町民文化が息づく時代です。

もっとも宋入は尾形家より樂家に入った養子ですのでこの二人は従兄弟になります。

乾山が時代を映したな作風に対して、宋入は初代長次郎を髣髴とさせるの作風です。

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樂焼きは桃山時代より始まりました。中国や韓国ではずっとその昔より窯業が発達しました。

そして現在の日本です。

宋入を原初的と捉えるのは早計です。いわば彼の時代の哲学的原初性に着目すべきです。

デザイン 非デザイン


美とは目的なき合目的性というカントの言を使いましたが、今回デザインについて考えさせられました。

現在、一時閉鎖されている河口湖のTRIFというホテルも、今回の星のや京都も老舗どころでいうと修善寺のあさばもデザインされているのです。

どれもキチンと計算されていて、美しいのですが、何故か私には居心地が良くないのです。
多くの人は非日常性を楽しめて良いというと思いますが、私にはそうではありません。
相手の考えている恣意性が透けて見えるのです。川面をじっと見据えている青鷺の姿からは遠くかけ離れたものを感じてしまうのです。貶しているのではありません。個人的印象です。

列車の中で(私には一番集中できる環境)読んだ本に、破壊的創造と持続的変化は違という記述がありました。受けての用事を理解せずに生する愚とも。
多くは特別な場合を除外して平均して解を求めるとも書いてありました。日常性の中に非日常性を織り込むデザインとは何なんでしょう。

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Mというデザイナーが施した嵐山の駅が私には*****に写りました。

旅と時間  長谷川眞理子先生


1泊2日の小旅行から帰った小生は旅と時間について少々考えていました。


息子の夏休みの課題図書に本川達雄著の「ゾウの時間、ねずみの時間  中公新」でした。


本の内容は多くの方が既知のことでしょうが、動物はサイズによって時間そのものが異なってくるという内容のもので、大変興味深く読ませていただきました。


確かに間というのは相対的なものです。自分がとても忙しいと思っていれば1時間は短いものですが、心に余裕があれば1時間はとても長く感じられます。


松尾芭蕉の名句「月日は百代の過客にして行きかう年もまた旅人なり」です。


ゆっくりと舟で遡上する演出はこんなところにも宿っていました。


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人類学者のハセマリこと長谷川眞理子先生は「殺人について」の研究で有名であります。人間から人殺しは絶対になくならないことを論理的に解いています。私見ですが人間の余剰生産行動とも密接な関係にあります。

そのあたりは追って読み解くことにします。