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2010年1月17日日曜日

初釜 懐石と会席


妻は今日初釜です。お茶の先生のところ横須賀に行きました。
ところで懐石料理会席料理の違いはわかりますか?


懐石は本来、禅僧が寒い冬に懐を石で温めたという由来から、付けられています。茶会の懐石はこちらを用いるようです。形式、様式が決まっており吟味された材料を使いながら行われます。


一方、会席は連歌や俳諧の席で出される食事で、後世になって宴などの贅沢な料理もこれに含まれるようになりました。


ちょっとした知識ですが、街の「会席」「懐石」を見ながら考え及ぶのも一妙であります。

1万時間の法則

1万時間の法則というものがあるようです。例えばビートルズは人気が爆発する前に1万時間の練習や下積みをしたといわれます。1日5時間として5.5年です。彼らの6年でのデビューと符合します。

一方、これを一般に当てはめてみると、1日8時間として週5日で月160時間、1年1920時間となり5.2年です。石の上にも5年という言葉とも妙に合います。

ようするに5年位継続しないと、その本質的良さや、自分の技量の上達は望めないということにもなります。

特に若いうちはすぐ結論を出そうとします。そのほとんどが自分に都合のよいように解釈して、結論付けるのですがそのほとんどが失敗に終わります。私の周りでも多く見受けられました。

私も若いころ、会社など止めて自分で起業しようとしたことがあります。しかし、恩師の先生に「5年は我慢してなんでもいいからやってみなさい。悪いと言っているものにも良いところがあります。」そう言われました。

その通りでした。悪いと思っている中にも良いものがあり、良いと思っている中にも悪いものがある。何事も一元的思考は破綻を招きます。

多くの若い人にお勧めします。どうするか迷ったら「先延ばし」にしないさい。これが中々具合が良いんです。
1万時間ぐらいかけてゆっくりゆっくりやっていくのです。このとりあえず先延ばしと結論を急ぐのではその後の人生が大きく変わります。木々も早く枝分かれして、成長する「徒手枝」は本幹にはなれません。じゃまな枝として切られてしまいます。

1万時間の法則頭の片隅に入れてみて下さい。

阪神淡路大震災 15年 追悼

阪神淡路大震災から今日で15年を迎えます。当日、この震災直後のニュース映像を見て「大変なことがおこった」と食い入るように見ていたことを今も鮮明に覚えています。亡くなられた6432人方の追悼申し上げます。

ところで、建築に多少でもかかわる身として、その後震災後の街の様子を見に行ったのですが、集中して倒壊した長田地区は木造の古い建物が多く、そのほとんどが屋根が重く(和瓦)で下がガレージなど壁や柱の少ない建物の被害が一番でした。さらに、鉄筋コンクリートの建物も、1.2階がロビーやエントランスなどの大空間のものがその部分が押しつぶされていました。

確かに甚大な被害で、その後高速道路の耐震化が行われるきっかけとなりました。

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ハイチでも同様の直下型地震が起きました。首都ポルトープランスより数十キロが震源地です。
犠牲者が数万人とは驚きました。高層の建物は少なく、フランス領だった頃の古い建物が石造りで自重があることが被害を大きくしたのではと思われました。いずれにしても犠牲者の冥福を祈るとともに一刻も早い救援救護が待たれます。