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2010年3月12日金曜日

53万5800円  

この金額何だか分かりますか?答えは国立大学の授業料です。そうです、東大でも、京大でも、埼玉大学でも共通なのです。

どこかの奥さん、うちの方が5000円高いということは絶対にありませんよ。みんな同じなのですから。

ところで京都大学ではこの不景気のため、授業料を払えない生徒のための援助を増強させるとありました。正しい、政策です。

私が日本育英会と市の奨学金にどれだけ世話になったか忘れたことはありません。もちろん、社会人になって出来る限り早急に全額返納しました。私の恩人です。

バブルで遊び呆けている学生がいる半面、苦学して勉強している学生もいるのです。そう螢雪です。

吉川 洋

いわずと知れたマクロ経済学の日本を代表する教授です。小泉内閣の経済諮問委員もつとめ、日銀総裁にも名前があがったことがあります。(どこかの人と違って構造改革は間違いでしたなんてことをシャアシャアといいません )

この人が与謝野氏率いる勉強会で、元厚生労働大臣の尾身氏に罵倒されたというのですから、やれやれです。尾身氏も小泉氏の構造改革にモノ申せば良かったじゃないですか、それなのに何も言えず今になってあのときの恨みはないでしょう。

まるで子供の喧嘩ですね。

この吉川氏の著作(写真)は中々分かりやすいものです。彼はまさしくケインジアンなのですけれども、中長期でさえもシュンペーターを掛け橋にしてねケインズ理論は有効であると説いているのです。これは良書です。新古典派信奉者にも是非お勧めします。真水ばかりよりときには海水も健康に良いですよ!!(笑)

菊と刀


ルース・ベネディクトの「菊と刀」です。アメリカではじめての日本文化研究の定本です。

私はサイードのオリエンタリズム(既出)の研究をしていたときに、参考に読んでいたので、最初から「オリエンタリズムじゃん」という褪めた目で見ていました。「西欧の文化は罪の文化で、日本の文化は恥の文化である」と結論づけています。

いやいや本をけなしている訳ではなく、今なお欧米人の日本文化理解はここからスタートしているんだなと思ったわけです。つくづく辺境の国=日本はどうしたら良いのでしょうか?

トルコ語を履修している息子に聞くと「トルコ」も似ているとのこと。宗教的にも民族的にもその地製的に見ても孤立しているようです。いっそトルコと同盟すればと冗談な会話ですが、実際には大規模プロジェクトは韓国に劣性のようです。私が外務省にいたら「こんなにトルコと日本は似ています。ケマル・アタトゥルクの銅像は成田空港に移します。トルコ料理店もこんなにあります。間違った使い方をしている風俗店に名称は使わせません」と言ってプロジェクト奮取に動くのですが、残念です。(笑)


情報量と会話    ソムリエ



昨日、ホワイトデーのお返しに恵比寿ガーデンプレイスにある某ワインショップに出掛けました。

以前のソムリエさんはおらず違う若いソムリエさんです。次から次へワインを選んでくれます。口からは溢れんばかりの知識がほとばしります

めずらしいサンセール、コートドニュイ、しっかりしたジュライソンの白3本を買って帰りました。

しかし、帰りがけ少し食傷気味の自分に気付きました。そうです。彼の情報にて食傷したのです。

多すぎる情報は疲れるだけです。まして、共感を得られずに一方的情報の大量流出はまずいことになります。彼はまだ若いのでその事が分からないのでしょう。

一級のソムリエは必要な時に必要な情報を伝えます。多すぎても、少なすぎてもいけません。

私も勉強になります。

渡航のすすめ 2


渡航のすすめを書いたあと、Sパパより若者達の意見として「日本の企業社会は海外留学実績を認めない」とありました。確かに企業内の言語を英語としようと検討しているサムスンの企業風土と日本のものは大違いです。

しかしながら一つお話申し上げるとすれば、私が人事採用の経験の中でとあるとき、某外語大を卒業した男性が「私は英語が話せます。海外留学をしたことがあります」と胸を張って面接に臨んできたことがあります。

私は「それ以外は何ができますか?」と聞き返しました。するとその子は困惑した顔で「普通自動車運転免許と珠算2級」と答えたのです。当然、落選でした。

つまり、その時の私は「英語が出来ることは確かに大きなアドバンテージ、ただ何をやってきたではなく、これから何が出来るか」をその面接で探っていたのではないかと思います。

企業では様々なスキルが求められます。企画を立案する上でのマーケティング分析力、論理力、人と交渉する際の会話術など様々です。英語はその中の一つにすぎません。

ある父母会での会話で娘さんが大学院の建築学科を出て就職先がないとこぼしていた親がいました。私はとっさに知り合いのお嬢さんのことを思い出しました。同じように建築の大学院を卒業しながらも引く手数多で、某建築会社に決まっています。もちろん思っただけでそのことは申し上げられません。

渡航のすすめは変わりません。渡航するべきです。ただ、海外留学とは別の何か光るものを身につけることをお勧めします。出来ればベクトルとしては対極にあるようなものが良いように思います。例えば茶道、華道、美術なんでも良いんです。胸をはって好きですといえるものを身につけることが強みになります。共感力すなわちこれからの人間に求められる大切な要素だと思うのです。いくつ国家資格を持っていても就職できない人も時折見かけます。そういう人にそこの共感力が足らないのではと思うこの頃です。


そんなことを考えながら、この古本を読みかえしています。唯物史観としてマルクス・エンゲルスを一羽一絡げにすることがありますが、エンゲルスそれはうすうす唯物史観の問題点に気づいていた節が見受けられます。

今の「リフレ」を標榜する経済評論家の多くは表にこそ出しませんが、マルクス経済学の影響を受けているのかなと感じるのは私だけでしょうか?

Jhonathan Butler Gosford Park

時々、急に全く何も考えていないのにふと言葉を思い出すことがあります。これゃそろそろワシも終わりかしらんと思うこの頃です。

ジョナサン・バトラーはSパパのザ・ジョナサンクラブのジョナサン繋がりで出てきたのでしょう、サッカーワールドカップの開催される南アフリカのギタリストです。

もう一つはゴスフォードパークです。この映画は観たこともありません。何で出てきたのか不明です。

もしかすると、知らぬ知らぬ間にテレビにより洗脳されているのかもしれません(笑)

そういうのをマインドコントロールといいます。洗脳とは違います。ちなみに洗脳は本当にBrrainWashingというそうです。

花粉症がつらいこのごろ、本当にブレインどころか、全身ウォシングしてほしい思いです。

ジョナサンバトラーのバラードでも聞いてください。

ttp://www.youtube.com/watch?v=KDo3Q3r68LM