このブログを検索

2010年6月23日水曜日

予測できない出来事  ETC


これ何だか分かりますか?私は毎日、高速道路を使うので走行履歴も毎日チェックしています。

何故なら時間帯や曜日によって料金がまちまちで清算書が届くのに時間が掛り、月次で締められないと当社の財務大臣よりお達しがあったからです。(笑)

いつものように料金をチェックしていると、前日に通過したはずの東名高速接続~青葉までの料金が表示されません。財務大臣はきっと後から来るわよと呑気です。

しかし暫くしても履歴が表示されることはありませんでした。

もしETCが抜けていたり、有人のところを通過したり、前の車と繋がった形で走行すれば次のバーが上がりません。さらに首都高3号線から東名接続では川崎インターか青葉インターしか降りられません。川崎で降りれば記録にも残ります。

翌日も使っているのですから、そんなことはありません。この時だけなのです。

この件を西日本高速道路に問い合わせたところ、車両の自動確認のシステムがあるというのでこの怪現象をつきとめるべくナンバー、ETCカード、車種名、車体色の詳細を告げお願いしました。

すると2日たって連絡がありました。機械でも通過は確認できたものの、PC上のトラブルでこの走行記録が出ないとのことです。大変珍しいとのことですが、多く起きては困ります。ということで今でもこの日のこの区間の走行記録は空白のままです。代わりにこの走行証明書をもらいました。

世の中、本当に起こり得ないようなことが起こるのです。皆さんもくれぐれも過信されませぬように。

i pod nano  発想のチェンジ

私だってSパパに負けてられません。日々進化しなければ。

大学で履修したコンピューター言語は何分「FORTAN」ですから、原始時代のようなものです。
ですからPCについてはド素人な訳です。
今回はipodのお話、会社のBGMをituneで管理するようになって5年目です。

今まで使っていた第一世代のipodのウィールが壊れてしまいました。アップルの製品はある程度使用すると必ず交代選手が必要となります。

自宅にはもう一台クラシックがありますが、160GBも使いません。それより容量が大きくても壊れる事が前提になるならばいつも使う分だけ入れて、残りはituneで管理すれば良いのです。ipodへの同期は瞬時にできるので時間もかかりません。

ということで゛発想の転換をして、ipod nanoに決定しました。クラシックだと24800円、nanoだと14800円です。それにこのnano動画も記録できるのです。(写真はapple storeさんよりお借りしました)

わずかながら前進です。

そうそうPWを再設定でapple storeからのメールは文字化けして読めません。エンコード変更してもです。仕方なくサーバーから直接読んで返しました。これも不思議ですね?

夙志  とある金融機関とのお話


早くからの志のことを夙志といいます。こんなタイソウなことではないのですが、この仕事を続けて多くの銀行マンとお付き合いしてきた結果、すこしづつ色々なものが見えてくるようになりました。

まあ年の功という奴です。

私の場合どういうわけか医師と同様、友人、後輩の年上、年下も含めた広い層で地銀や都市銀行、外資系の銀行に勤めている人間が多いのです。

バブルの頃、お金で振り回されている人を多く見ていました。自分のお金でもないのに借金をして偉くなったように尊大な態度を示したり、逆にお金がなくなるとしょんぼりして自信を失う。馬鹿げていますがそんな人ばかりでした。

私の義父のところに出入りしていた某都市銀行の営業マンはその勢いで、次々と融資をしていました。この行為に私は懐疑的でしたが彼と義父との関係性から口を出すことは出来ませんでした。結果的に短期の融資は行き詰まり、その銀行マンは退行して北海道に引き上げてしまいました。義父はその後時間を掛けてなんとかその借入を返済しました。

私の山一証券に勤めていた後輩もそうでした。義父に「証券は損をするかもしれないですよ」といったにもかかわらず、その後輩から証券を購入し、数100万円損をしたことがあります。
もちろん私のせいではないと義父は言ってくれましたが、「」をしたいと思っていたものが「」をしたのですから、その心境は複雑なものであったと推測されます。それ以来、投資は行わないと心に決めました。

某銀行の支店長に自分が入っている金融機関の派閥のトップを紹介してもらったことがあります。銀行と言えども色々な派閥や人がいることにただ驚くばかりでした。「1.2億借りているからいけない、100億、200億借りていれば返さなくてもいいから」と言われたときには、さすがに私はその人とお付き合いすることは出来ないと思ったものです。

押し並べて言えば、確かに銀行は組織です。仕事の出来る人もいれば、出来ない人もいる。

しかし、SパパやRパパを見ていると「寝ざめの悪い事をしない」ことが大切なのだと思います。


***************
***************


今日来社した支店長と融資の担当者には投資商品の購入をしなかったことのお詫びを申し上げると同時に私のこのような経験や、寝ざめの悪い事はしないことが関係性を継続させる比喩を申し上げた次第です。

この著者が言う「ブラックスワン」のように世の中で人間が想定できることなんてこれっぽっちなのです。ほとんどの事が予測不可能なのにどうして決定づけられるのでしょう?

これも先人から教えて戴いた教訓です。


日々これ精進 日々これ進歩なり  横浜画塾


この2枚の絵、同じ人の絵です。

春から私の先輩である笠井一男氏が主宰されている横浜画塾に入塾されメキメキ腕をあげているSパパの絵です。

このサッカーの後ろの観客の感じが良く出ています。

画風が明かに変わってきました。私より一回り以上先輩なのに、日々これ上達とは恐れ入りました。

赤井さんのCMではありませんが、真面目なことが上達の一番の早道です。Sパパは根は真面目ですから????

嬉しかったので皆さんにお知らせしました。

岡崎フラグメント  クリックとワトソン

DNAの2重らせん構造でノーベル賞を受賞したクリックワトソンの名前は既知のことでしょうが、現在では彼らの論文も様々な視点から見直され、修正されています。

そんな一つに岡崎フラグメントというのがあります。簡単に説明すればDNA複製時、ラギング鎖の合成時にDNAプライマーゼとDNAポミラーゼによって比較的短いDNAの断片(フラグメント)があることをこの岡崎令二氏が発見し、命名されたのです。

この岡崎氏生きていれば間違いなく、ノーベル賞といわれた日本の分子生物学会のパイオニアでありますが、残念ながら白血病(おそらく被ばく性)で44歳の若さで夭折されました。

先生の名言に「何がessenntialか、essentialなことを解析するにはどのような決定的実験を行うべきか」というものが残されています。まさにessentialを追い求めた人です。

説明の記述が間違っていたら、息子に聞いて即訂正します。

菅首相 所信表明一考

菅首相の所信表明演説の一部抜粋です。所信表明演説は英語でGeneral Policy Speechです。一般教書State of Union Addressといいます。
ー抜粋ー

第三の道」による建て直し

 過去二十年間の経済政策は、私が「第一の道」、「第二の道」と呼ぶ考え方に沿って進められてきました。「第一の道」とは、「公共事業中心」の経済政策です。六十年代から七十年代にかけての高度経済成長の時代には、道路、港湾、空港などの整備が生産性の向上をもたらし、経済成長の原動力となりました。しかし、基礎的なインフラが整備された八十年代になると、この投資と経済効果の関係が崩壊し、九十年代以降は様相が全く変わりました。バブル崩壊以降に行われた巨額の公共事業の多くは、結局、有効な成果を上げませんでした。

 その後の十年間は、行き過ぎた市場原理主義に基づき、供給サイドに偏った、生産性重視の経済政策が進められてきました。これが「第二の道」です。この政策は、一企業の視点から見れば、妥当とも言えます。企業では大胆なリストラを断行して業績を回復すれば、立派な経営者として賞賛されるでしょう。しかし、国全体としてみれば、この政策によって多くの人が失業する中で、国民生活はさらに厳しくなり、デフレが深刻化しました。「企業は従業員をリストラできても、国は国民をリストラすることができないのです。生産性を向上させる支援は必要ですが、それと同時に、需要や雇用を拡大することが一層重要なのです。それを怠った結果、二年前の日比谷公園の派遣村に象徴されるように、格差の拡大が強く意識され、社会全体の不安が急速に高まったのです。

*****************

この演説を聞いていて馬鹿馬鹿しくなった私です。専門的な解釈は経済評論家にお任せして

①業績が下降してリストラすることが何故いけないのか? 

 業績が回復しているときにリストラする経営者は一人もいないだろう。それとも経営が傾いてゾンビのような企業が増えることが良いことなのか?

②供給サイドに偏った、生産性重視の経済政策とはどんなことなのか?

 企業が個々、国が全体としてサムエルソンの合成の誤謬を言いたいのだろうけど、需要と供給において論ずる場合には、完全雇用が条件となり、完全雇用なんてありえない(失業率ゼロ)、短期、長期において価格調整は進むのだからこの理論はおかしい

「国家は国民をリストラできない」なんていうフレーズはポピュリズム以外の何物でもないでしょう!!!!

乗数理論を知らないのは許すとしても、口がうまくて非論理的な人が首相というのは戴けませんよ
こういうのを「煙に巻く」と日本語では言うのです。煙は気炎のことです。



  

濱田庄司 ルーシー・リー

先日、国立新美術館で「ルーシー・リー展」を観てきて、彼女の釉薬の配合ノートを見て、父親を思い出したのですが、忘れてならない人に濱田庄司氏がいます。日本の民芸運動の立役者の一人でもあり、あらゆる面でルーシーとは正反対です。



父は自分より20歳近く年上の濱田庄司氏に憧れていました。

先日、駒場にある日本民芸館に行き、濱田氏の作品を見るにつけ、父親が拘っていた、「普段使いの出来る力強い陶芸」の意味がうっすらと分かった気がしました。

幼かった私は父に連れられ、益子に行った記憶があります。いつもどこかで待たされていたのであまり良い記憶ではありません。珍しく母親も一緒に行って、すぐ隣の鹿沼市の小学校で鉄棒にぶら下がっている写真がありました。



バーナード・リーチ氏に父が会ったのもこの頃だっようです。リーチ氏から褒められたというのが父の生涯の自慢であったようです。

私がセントアイビスに行きたいのはそんな理由からです。

武田百合子 武田泰淳


最初に武田泰淳を知ることになったのは大学の社会学の授業で「カリバリズムの社会的背景を探る」という授業の中で、彼の代表作「ひかりごけ」が取り上げられたことでした。



このひかりごけは実際に知床で起こった死体遺棄事件を題材に書かれたもので、今ではこの事件を「ひかりごけ事件」と読んでいます。その時取り上げた他の題材は19世紀のミニョレット号事件と数年前にアンデス山中で起きた航空機墜落事件だったことを記憶しています。アンデスの事故は記憶に新しかったので私はそのことに興味を持ちこの授業を選んだのです。



武田泰淳の妻、百合子は夫の死後「富士日記」を出版しますが、確か百合子の出身が横浜の富豪、鈴木家だったと記憶しています。当時の不在地主は農地改革のため惨憺たる状況だったので百合子の苦労もしのばれます。

まだ「富士日記」は読んでないので購入して読んでみることにします。

この富士日記は義父が会員だった富士レイクサイドカントリーにほど近い富士桜高原での百合子と泰淳の生活が描写されているということなので私には尚更親近感を持ちます。

武田 花 武田百合子


この2冊の写真集はずいぶん昔に買い求めたものです。武田花さんの写真集です。

眠そうな街」は私の生まれた北関東のK市やその近隣の東武伊勢崎線沿線の街が写されています。どの街も開発から取り残され、活気のないまさに「眠そうな街」です。

今は取り壊されて公園になってしまった新川球場もありました。同級生が近くで魚やさんをしていたことを思い出します。

もう一冊の「SEASIDE BOUND」は海辺のけだるい風景をこれまた白黒で切り取っています。

この武田花さんが、武田百合子、武田泰淳氏の娘であることを知ったのは後になってからでした。

SUNK COSTと自己投資

SUNKはSINKの過去分詞形つまり沈んだの意味、そうサンクコストとはすでに手に入れたものに支払った費用のことです。

バブルの頃、借金も財産のうちなどと言っていた大バカ者もおりましたが、全くそんなことはありません。借金は借金です。

そうこのサンクコストのことは勘定に入れないというのが私の信条です。そうするためには借金をしないことです。私の会社ではリースはしません。もちろん分割支払いなともです。

車もキャッシュです。不動産(小さな)とて同様です。もちろん買えなければ買えるように待つまでです。でもそうするために節約が必要です。身の丈以上の事はしないことにしています。

こうしたことが軌道に乗ると物事は正の循環軌道になります。逆だと負の循環です。

みなさん是非試してみて下さい。(大企業は中々難しいでしょう)

一方、最大の効率的投資は自己投資です。自己投資とは一言「見聞を広める」ことです。

内田先生が学問とは「いつか役に立つか分からないものを学ぶ行為」だと言っていました。その通りです。仕入れた知識を一生使わないかもしれないからです。でもどうでしょう。もし使う必要があったら仕入れてなければ使えません。この非効率的な作業こそが、最大の効率的投資ということになるのです。

英語が出来ないので駅前留学も良いでしょう。でも、ちと直接すぎます。どうせなら、英語やそれらに伴う社会規範、生活様式、思想や政治的背景まで勉強してみては如何でしょう?

たとえ英語が話せても、外国人から戦後の日本政治や日米安保について聞かれても何も答えられなかったらどうしようもありません。つまり直線的知識は通じないものなのです。

今日はコストと投資のお話でした。