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2011年1月20日木曜日

内なる孤立と漂流  SNS

自分が知らないものは勉強するしかありません。今SNS関連の3冊の本を読んでいます。

当社の新しいスタッフのA女史(彼女は29歳)に聞いたところによるというなればミクシィのようなSNSで相手とはメールの交換のみでお付き合いするようになった話をよく聞くというのです。

若者の間にはそうとうこのSNSが広がっているようです。

見ず知らずの他人に全ての情報を開示しないというのはこれまた問題です。ただ、従来は仮想ではなく実空間=自分の言葉としての確認を経て、徐々に解き放たれていくものなのではないでしょうか・・何となく市場のせりに出される魚を連想してしまいます。

若者が携帯でキイを打ちながらSNSで繋がっている姿は内なる孤立が昂まりもはや現実世界に居場所を失ったそんな漂流する若者の姿に見えてしかたありません。

内なる孤立の昂まりは結構、ただ爆発させ、昇華しない限り、次の孤立へは向かえません。それでは停滞を起こします。

SNSについて更なる勉強を進めます。

応援 女優復活 高樹 澪

しばらくブラウン管(この表現古いですね・・今じゃ液晶?? 日本で最初にブラウン管TVの放映に成功した日本のTVの父、故高橋健次郎氏の業績によりお許しあれ)に出ていなかったと思ったら、女優の高樹澪さん壮絶な闘病をしていたのですね。

知り合いということではありませんが、偶然、年齢も同じなのです。

離婚や度重なるストレスから顔面まひに陥り、女優業を廃業し、清掃や雑務のアルバイトで生活費をなんとか捻出していたというのです。全くの知らない数人との出会いで彼女は手術をすることになり無事女優業に復帰したというのです。

彼女はラッキーな人との出会いといっていましたが、実は彼女がそのラッキーを呼び込んだと思うのです。俳優という虚飾の世界にも一輪の誠実な花があるのと同様に、世間だって捨てる神あれば拾う神なのですよ。彼女を心配した隣人もしかり、彼女に女優復帰を進めた人もしかり、何も言わず待っていた事務所の社長もしかり、皆彼女に無償の愛を与え、与えられたかったのではないでしょうか。

ひどい世の中です。でも捨てたもんじゃないとも思えるのです。今度ブラウン管で彼女の顔をよく見て下さい。とても良い顔になっています。きっとこの経験が彼女を優しくそして強く成長させたのでしょう。それにしても聞き役の小倉さんの真摯な姿勢とても好感が持てました。ひさしぶり心晴れやかな話題でした。

あいぞめ町 あいぞめ書店

本郷界隈に所用で出かけたおり、信号待ちをする車の窓から「あいぞめ書店」の看板が目に入ってきました。場所は根津2丁目の信号の近くです。書店には漫画本が並び、多田富雄先生が白秋の詩集より「百舌鳥啼けば、紺の腹掛新しき、わかくも大工も 涙ながしぬ」の詩に出会えた書店であることがはっきりと思い出された。

その本でこのあたりは昔は藍染町といって、ゴムのお店やオートバイのお店が多かったといっていました。

そんな感傷に浸っていると後ろからクラクションの音、タイムスリップの旅は終り現実に戻るのでありました・・・・

日本海の冬景色

Sママ、Sパパより日本海の冬景色ツアーの企画を依頼され色々と調べているのですが、肝心の私のスケジュールが飛び石状に埋まっており、調整に難儀しております。

それに欲張りな性格ゆえ、古都金沢の雪景色も見たい、七尾の加賀屋にも泊まりたい、ごばせ荘の開高丼も食べたい等等・・・色々欲張ってみるとこれはもうプランが私のゆとりの範囲をとうに越えてしまいます。F家やK家はへっちゃらでしょうが・・・・・(笑)

あと数日でハワイ島より帰国です。帰国後、美味しいCAワインでも飲みながら相談することにいたしましょう・・・・

それではハワイ島の宿泊しているマウナラニリゾートの景色です。




イノベーションのもうひとつの解  水平対向6気筒エンジン

経済発展にはイノベーションが必要とシュンペーターは説いている。私もそう思います。

イノベーションに至るまでには多くの時間と苦労が詰まったものなのです。それをいとも簡単に持ち去られてしまうのが今問題となっているイノベーションのジレンマです。

後者は別として前社の形成の過程で問題になってくるのが、イノベーションの過程における顧客主義です。顧客主義といっても多くの場合はパワーユーザー(口うるさい顧客のことですよ)によってその流れを作らされます。そして出来た商品はマーケットのど真ん中に存在するのです。

日本の匠の技とはこういったマーケット追随ではない、作り手のポリシーの集まったものだったはずです。それが1970年頃より、アメリカというマーケットで売れている(実際には踊らされているだけ)に気を取られ、トヨタ方式だなどと威張っていたのは今となっては物悲しさを感じます。

一方では海外の自動車メーカーを見て下さい。水平対向エンジンは色々ありますが、ことフラット6といったら現在では数社しか製造していません。ポルシェはいくつかの別のエンジンも搭載しましたが現在では一部のSUVを除いて全てこのフラット6です。一方、この生みの親のメルセデスはとっくにフラットエンジンを捨ててV型に切り替えています。明確なメーカーの姿勢です。日本はもともとのよりどころがなかったのだから仕方ありません。

水平対向エンジンというのは、はっきりいってF1以外では強みを発揮します。F1はダウンフォースが必要なためエンジンしたのクリアランスをデューズしなければならないからです。一方、コンパクトに作ることが出来るためにリアエンジンやミッドシップが可能になるのです。ですから大柄のスーパーカーはエンジンの大きさゆえあれだけのガタイが必要になるのです。いっぽう、クランクシャフトの関係で振動は驚くほど小さいのです。エンジン音により相当の振動があると思われていたら大間違いです。エンジンの大きな振動はほとんどありません。こうして改良に改良を重ねられフラット6は1963年より48年間も生産されているのです。もう一台のゲレンデも初期型が1969年ですから、こちらも42年です。日本にこんな車があるでしょうか?

時代は変化します。ガソリンエンジンはなくなるかもしれません。でも、私達に残されたのはそんなに長い人生ではありません。マーケットのど真ん中の商品を手にして喜ぶより、エッジの効いた少し不便な魅力的商品を手に入れてはみませんか?心のドライサンプにオイルが潤滑するように全てのミドルエイジに喜びを持って・・・・写真はカレラ4のフラット6です