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2011年4月27日水曜日

浮足立ち症候群 加藤秀樹著

あまりに私が考えていたことがピッタリと当てはまる書名であったのでアマゾンで即購入しました。

著者は日本財団の理事長でもある加藤秀樹氏です。

そうです。中身も分かりもしないのに分かった気になって使っている「人権」「平等」「グローバルスタンダード」という言葉もまるで流行に乗り遅れまいとただ浮足立って使っている=浮足立ち症候群です。

「100年に一度の危機」もそうでした。今回の品薄騒動もこの症候群なら理解できます。

もう一度しっかり自分たちの歴史や立ち位置、そして日本人の誇りと本質から考え直さねばならないと実感させる本です。

余談ですが、日本財団の研究員にはG カーテイス氏も加わっています。

辻 芳樹氏 辻調理師専門学校

断っておきます。現在、マスコミに登場している民事再生にとりかかる辻学園と辻調理師専門学校は別物です(知っていましたね)

個人的に辻静雄氏の料理や美食にかかわる考え方に傾倒し、氏の著書を数冊読み、興味のあまり現在営業しているビストロがどれくらいあるか調べたこともありました。(これが驚く結果だったのです・・・そう多いのです)

現在は息子さんである辻芳樹氏が後継者となり、グループを牽引しています。氏のこの著作も読みました。

ロンドン、アメリカと幼き頃より留学していた氏はまことにスタイリッシュであります。

奥様は東宝の社長である松岡功氏と元タカラジェンヌの千波静の長女です。ですから松岡修三氏とは親戚なのです。

文化を牽引するにはどぶいたの清掃よりもこういった華やかな世界観も必要だと感じる訳です。

身体障害者マーク 震災支援

東北自動車道を通って思ったことに、個人で自主的に震災地ら向かおうとする車に自らが書いた横断幕のような印が付けられた車が目にとまった。あきらかに災害援助物資を運ぶ行政や自衛隊のものではない。

何故、このように一般の人が旗印をつけるのか?確かにどのような事情があるのかは分からないので全ていけないといっているのではない。

その姿はどこも障害者でもないのに、障害者マークを付けた車がいることを連想させた。

カー用品店で障害者マークのシールを確認もせずに売っている国も珍しい。

さらに平気でそれを利用して障害者マークのところに駐車する国民である。

民間の車両であっても被災地に物資を運ぶことは重要であるし、もちろん経済活動そのものが通常に近づくことが重要なことなのだから・・・・

何か違和感を感じた私です・・・・おかしいとまでは言えないけれど・・・・・何か違和感です・・・・

ホルミシス効果

以前、紫外線が体に悪いと言いづける奴がいたので本当にどうか調べる機会を得ました。

何分、ロードバイクで真夏5時間も炎天下で運動したり、マウイ島でサーフィンしたりしていると日焼けしない方が難しいのです。もちろんUVケアも最初だけです。元々は赤くなる体質なので大変なのです。まあそんな自分へのイイ訳を探していたらこんな仮説がありました。

それはホルミシス効果と呼ばれるものです。

以下ウィキペディアより抜粋
ホルミシス効果(ホルミシスこうか、英: hormesis)は、生物に対して通常有害な作用を示すものが、微量であれば逆に良い作用を示す生理的刺激作用をいい、特に自然放射線の人体への健康効果を指す。放射線ホルミシス効果、また放射線ホルミシス学説ともいう[1]。ホルメシスとも表記される。
1978年、ミズーリ大学のトーマス・D・ラッキー生化学教授が発見し、アメリカ保健物理学会誌1982年12月号上で発表した学説である[2]。この仮説では、低線量の放射線照射は、体のさまざまな活動を活性化するとされる[3]。ただし、WHOは低線量であっても天然ラドンの放射線の危険性を指摘しており[4]、また米国などもそれに倣うなど、主流の学説ではない。近年では、日本[5]やマサチューセッツ大学のエドワード・キャラブレスらが継承して研究している[6]。
ホルミシス(hormesis)とは、ギリシャ語のホルメ(horme)に由来する。このホルメはホルモンの語源でもある。意味は、「刺激する」である(英語では、to excite)[7]。


従来、放射線の生物への影響に関する研究は、“放射線はすべて、どんな低い線量でも生物に対して障害作用をもつ”との考えに沿って行われてきた。これは、どのような量でも生物学的に有害でプラスの効果がなく、有害な効果が量と共に増大するとするしきい値なしの直線モデル(LNT仮説)によるものである[8]。


ホルミシス理論では、少量で極大のプラス効果を持つ刺激が生じ、さらに用量を上げていくと、効果がないゼロ相当点(ZEP:zero equivalent point)に達し、これが“しきい値”とされ、その値を超える場合に有害なマイナス効果が増大する、とされる[9

もちろんこの学説が全面的に正しいかどうかはわかりません。日本の研究者でも有効とするものもあれば、そうでないものもあります。しかしながら天然のラドン温泉(ラジウム温泉)などはこの効用を信じているからでしょう。とまあ何事も色々ある訳です。

パリ~ジュネーブ

Sご夫妻はそろそろ帰国の途につくころかと思いますが、パリではSママのお料理教室が開催されたようです(海外での講演第一陣!!)

Sママの包丁さばきは何分魚菜さん直伝です。お魚においては素早く豪快にさばきその手際に見入ってしまいます。パリでもそれは拍手喝采のことでしょう。

そんなこともあってパリでの逗留を1泊延ばしたと聞きました。

旅の土産話を楽しみにしています。モンブランの写真が上手く取り込めません。

メディア・リテラシー



以前、受け取る側のリテラシーについて日本人は相当考えなければいけないと書いたことがあります。今回はメディアについてです。

昨日、東北自動車道を使って宇都宮まで行ってきました。途中、災害支援の自衛隊員の姿が目立ちましたが特別災害派遣の荷物だけが多かった訳ではなく、道路は至ってスームスでした。

地震により損壊した建物の確認を終了し、当地でタクシー会社を経営しているH先輩(1年上のゼミ長)を訪ねました。

宇都宮には幾度と行っていますが今回初訪問です。

M&Aで経営の効率化を図りながら、宇都宮だけでなく他の都市でも営業所を有しており、県内では有数の規模です。数年前新築した社屋を訪れました。

話題が宇都宮で原発風評による乗車拒否というニュースが流れた事について聞いて見ると、それは先輩の会社だったらしいのですが、その内容はマスコミが言うものではなく、取材さえしていないいい加減なものでした。

当時に様子は安全確認というお題目のために東北自動車道は通行禁止にされており、物資を運ぶ車と被災地域から逃れてくる車で身動きの取れない状態だったようです。しかも、那須塩原駅では原発周辺から逃げてきた人達の車が百台近く乗り捨てられ、そのうえ政府から正確な情報は得られないままだったとのことです。

一方、一部のカメラマンやマスコミ、さらには被災地に向けての乗車により、一例では2日間全く乗務員と連絡が出来なかった事があるようです。途中給油も出来ず、本来なら厳格に安全のために決められている労働時間をはるかに超過したものでとても安全の確保など出来ない状態だったとのことです。

そのような中で安全確保のため長距離の運行を禁止することが乗車拒否にあたるのだとしたら、交通機関としての最優先課題である安全運航をないがしろにすることになってしまうとのことです。

むろん指導する役所は責任はとらないとのことです(ここが役所なんですね)

そして先輩が一番嘆いていたのは、例え他の省庁がそのような通達を出したとしても、当該監督庁の国土運輸省はこの安全運航を最優先にすると思っていたのが、そうではなかったことでした。

このように問題なのは我が国の政府も国民もある特定の事象が発生するとその中心の路線(今回は復興支援)からすこしでも外れるものはすべて間違いてあるかのように糾弾し、批判するそんな戦前、戦中を思わせる一元思考が蔓延っていることです。

先輩の家は高台にあり東北自動車道の様子は手に取るように分かるとのことでした。震災当日は別として特に被害を受けていない高速道路を通行禁止にしたことで、被災地に向けた物資はすべてボトルネック宜しく栃木県でストップしてしまい。ガソリン不足や物不足に繋がったというのは実のようです。確かに自衛隊や緊急用車両を通過させても通常の高速道路の通行量にくらべれば微々たるものなのですから、政府の判断は間違っていたと言わざるえません。

ダニエルカールさんが海外のメディアに向けてヒステリックにならないでと訴えていますが、今回の震災の対応を見て、政府首脳がこの手の判断が出来なかったような気がしてなりません。残念ながら・・

話は義援金や支援金の問題も及び最後には先輩が継続した被災者支援の方法として、震災孤児の基金設立の構想を語っておられました。私も同感です。先輩は、地元某国会議員の後援会長もされているので次回会ったら提言してみようとおっしゃっていました。そうです超党派で教育者中心に結成すれば、基金の設立からそれに向けての法整備を進められるのは国会議員だからです。

ところでこの乗車拒否のニュースが掲載された新聞はS新聞のみだそうです。テレビでは数社が流していましたがどこも情報ソースの確認をしていなかったようです。A新聞はその後の取材で、記事にするどころか逆記事を提案してきたそうですが、先輩は行政批判になる事を良しとしなかったようです。慧眼です。

やはり人間の器が違います。自己防衛ではなく、社員の安全とお客様の安全を守ることが最優先なのです。そのためなら、お役所ともやり会う覚悟を持った人なのです。改めてトップにたつ人の器量を考えました。