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2011年7月23日土曜日

夏休み 読書 村上春樹


クーラーボックスに4.5本のビールを入れ、片手にサマーベッドを携えて、突端に行く。

今日は風が強い。

おっと忘れてはいけない。もちろん本も一緒。



村上春樹氏の短編再読という本を読む。

やはり彼は天才だ。

彼の翻訳が溜飲が下がるようにすっと胸に収まるのは、彼の類まれなる能力と緻密な観察眼だということが良くわかる。

トルーマン・カポーティの訳についての説明があったが、英語の単語ひとつに時代背景、文化、人々の感情まで分析する。

in the streetとon the streetの違いでこんなに訳が変るのかと驚いた。

文学は表象文化である。テクストの解釈を読者に委ねる。しかしそれはまた読者を選別することでもある。その能力のない読者を切り捨てる問答無用の刀でもある。

彼の文学を読むにはそれなりの準備運動をしないと怪我をしますぞ!!!!


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そんなことを考えていたら妻が鎌倉駅前から帰ってきた。ケンタのハンバーガーとチキンをもって。

二人でクーラーボックスのビールを飲みながら食べていたら、妻の頭上をとんびがかすめた。

鳥は弱い方を狙うというが、弱いのは私なのに・・・・・とんびの目が狂った???

3. 11と9. 11 ベンヤミン

今回の大震災そして福島原発の事故の様子を見ていて、アメリカの同時多発テロの世界貿易センタービルの崩壊とオーバーラップしたのは私だけではないと思う。

なぜだろうとずっと考えていた。

そんなときユダヤ人思想家のベンヤミンの言葉「複製技術時代」を思い出した。これは唯一無二である「アウラ」と対極をなす概念。

ベンヤミンはスペイン国境近くで、自殺した。ナチスにとらわれることを恐れて。

ホロコーストはまさにベンヤミンのあらわした「複製技術時代」の延長にある、大衆の心性の腐敗からくるファシズム政治。

それを恐れて米国に亡命した物理学者たちが作り上げた原爆、これもまた複製技術時代を代表する。

きしくも貿易センタービルは双子ビル、福島の原発も同じような建物。

そうかある時代のターニングポイントは鏡像のように現れる。

ベンヤミンのいう「複製技術時代」の終焉の始まりかもしれない。

2週間ぶり セプ さくら



長袖を着ないと寒いくらいの朝です。

8時からは海に入れないので早く起きてセプとさくらの水浴びです。

台風のせいか、水が入れ替わったように冷たいです。

先週は合宿、その前も来れなかったので2週間ぶりです。

さくらは玩具が古いので気乗りしません。セプは一所懸命に取って来ます。

可愛い子供たちとの朝時間です。

帰って二人のシャンプーです。