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2011年7月30日土曜日

二楽荘 カレー排骨面

朝はいくらセプとさくらの海で濡れるのは同じでもひどい雨でした。

今は晴れています。

さっき鎌倉から買い物をして帰ってきました。月曜日に息子の友達10名がくるのだそうです。

魚佐治さんが月曜定休なので何やら自分たちで作るのだそうです。その食材です。

今日の昼食はなかむら庵のお蕎麦か、二楽荘かで迷ったのですが、本日は二楽荘にしました。

入ってみると観光客はほとんどいません。地元の年配の方々がほとんどです。

瓶ビールをオーダーし、つまみに浅蜊とねぎの生姜炒めです。

ビールはよく冷えていて美味しいです。それにこの炒め物最高です。これは旨い!!

私はカレー風味の排骨麺、つまはワンプレートに色々のったお得なランチです。

まず私の排骨麺、本物です。しっかりと揚った排骨がほんのりカレー風味ですがくどすぎません。

渋谷チャーリーの排骨を思い出します。スープもちゃんと上湯でとってあり、油が浮かんでいません。

旨い!!シンプルながら本物の味です。

妻の料理も味が濃すぎず、甘すぎず美味しい加減が絶妙です。

二楽荘いけます。地元に愛される所以でしょう。

お土産に10個入りの花シューマイを買いました。川端康成や大仏次郎も好物だった大きなシューマイです。

鎌倉はちゃんと知っていれば美味しいお店があることをさらに確信したランチでした。

晴れてきました。三時からサンセットのプールにでもいって一泳ぎしてきましょう。

今日はバックはしません。鼻から水が入り中耳炎になるからです。




ドイツワイン

ドイツワインというと甘いデザートワインや発泡性の安いワインを想像しがちですが、GWに飲んだワインは辛口でしかも香りもあり、酸味も押さえられたなかなかのものでした。

そのワインは一般の小売では売っていないのでインポーターから直接ケース買いしたのです。

そのインポーターの営業のS氏より電話をもらい、新しいワインが入荷したので試飲して欲しいので鎌倉に来るというのです。

ランチをしていたので少し遅れてしまいましたが、S氏がやってきました。

ひとつはリースリング、これはリースリングのくどい甘さはありません。特有の青りんごの香りと酸味です。酸味は強くはありません。飲み後のほのかな甘さも気になりません。

もう一本はさらに遅く摘んで甘いはずのものをしっかりドライに仕上げたものです。ドイツでは樽に入れるとランクが下がるのに会えて樽に入れなおして樽香をつけたものです。アルコール度数も13%と高く、請った作り方です。ただ、この樽香が私の好きな香りではありませんでした。

もう一本はゲベルツトラミネールという品種の葡萄をつかったものです。この葡萄はライチの香りがします。ただ、デザートワインなので私には向きません。

4本目はドイツワインなのにピノノワールと銘打っています。ブルゴーニュを相当意識した作り手で、スミレの香りとともにしっかりとしたタンニンもあり、舌先に残るざらつき感はピノというよりカベルネです。これはブラインドならドイツワインとは分からないでしょう。

営業のS氏も相当ワインの知識は詳しく勉強をしています。

ということでリースリングと赤を購入しました。

鎌倉ベースに半分用意しますので是非楽しみください。

山守人 パンチョ・ウラヌス

パンチョ・ウラヌスという風変わりな山守人がいた。

彼の日課は毎朝、トラパニ山の麓にある泉に出かけ動物たちと話をすることだった。

ある朝パンチョがその泉に行くと、岩陰に黒い小さな首の長い動物がこちらを見ていた。

彼はその動物に優しく心の声で「ここの泉は綺麗で飲んでも心配はないよ。たっぷりお飲み」と伝えた。

するとその動物は水を飲み始めるやいなや、あれよあれよと言う間に緑色から金色になり、体はパンチョを見下ろす大きさに変身した。

その動物は竜の子だったのだ。

竜の子は駱駝が人を乗せるようにその長い首をゆっくり地面に近づけ、パンチョに乗るように促した。

竜はパンチョを乗せるとゆっくりとゆっくりと白鳥が池から飛び立つときのように大きな翼をはばたかせ大空に舞い上がった。

竜は上昇気流をうまくつかまえるとまたたく間に山の頂のはるか上空まで達した。

雲の隙間から山をのぞくと、今まで緑色の水面を覗かせていた火口付近が白い煙を吐いていた。

しばらくするとその火口からポンポンという音とともに岩石が噴出してきた。

パンチョは「山が火を噴くから早くみんなに伝えなきゃ」と竜にいい、山麓まで滑空した。

動物たちはパンチョから火の山の話を聞き、早々と身支度をして山から離れていった。

数日後、火山の大爆発が起きて森もパンチョの山小屋も焼き尽くした。

パンチョや動物は非難したので命を取り留めたが、山麓の街の人はパンチョの話を信じようとせずその街の住民は誰一人生き残らなかった。

真っ黒になった山に戻りパンチョは泉だけが残っていることに気づいた。

パンチョがその泉の水を山肌にかけると不思議なことに岩の割れ目から芽が出て、みるみるうちに緑の絨毯になっていった。

山を離れていた動物たちも戻り始め、元の平和な日々に戻っていった。

パンチョを乗せた竜は山がまた怒り出さないように火口で山の怒りを鎮めていた。