このブログを検索

2011年9月16日金曜日

チャイナクライシス

先般、杭州に行った目的は世界的に独自のスタイルで展開するアマンリゾートの中身を見てみようと思ったことに加え、色々と言われている中国バブルの崩壊が果たしてあるのかどうか確認する為でした。

以前、慶応のビジネススクールの特別講演でSパパことS先生がアメリカのバブルを予測することが出来たと話されていましたが、私もその説に従い中国をこの目で見てきたかったのです。

結論から言って遅からずバブルの崩壊は起こります。

日本のバブルの頃と似ています。世界中のGREEDなマネーが中国に集まり、需要をはるかに超える不動産が生み出されています。日本の地方都市に高層マンションや商業施設が作られた頃と同じ現象です。北京に住む知り合いは、もはや事務所ビルの空室率は50%を超えたといいます。

それでもまだ杭州空港から、杭州市に向かう田園地帯にもこうした建物が次々に建てられているのです。





空港から市内に向かう高速道路には日本よりはるかに多くの高級車が走っています。確かに日本より人口が多いのですから、お金持ちも多いかもしれませんが、その多くが資産太りによって稼いだとすれば危険です。

日本の場合と同様にすでに市場は進み続けるしかない状況に陥っています。動き続けなければ死んでしまう回遊魚のようです。

中国当局はインフレの抑制のため貸出を絞り始めました。しかし、絞ってはみるものの、耐えきれなくなってまた貸出をして、業者はその隙にさらに開発を行う、いたちごっこのようです。

おそらくバブル崩壊後は世界中のマネーが一気に移動します。緊急避難的な動きによりさらに円高は加速するでしょう。

一方、中国政府は銀行の損失補填をせざる得ないでしょう。結局、大量に刷られた元はインフレを呼び、経済成長の鈍化した実体は国民の生活を逼迫します。

中国国内に存在する地域的民族問題も影響し、国民に餓死者が出ようものなら、どのような事態になるか分かりません。

これは最悪のシナリオです。こう考えると中国に輸出をしている日本企業は大打撃を受けるのではとお考えかもしれません。確かに影響はあるでしょう。しかし、日本から中国に輸出している原材料の5%が中国国内向けと聞きます。残りは加工して輸出するのならばその影響は限定的ですし、場合によっては外貨獲得を急ぐ中国は輸入量を増やすかもしれませんから。

問題なのは中国に直接投資している場合です。この場合は大きな損失が予想されます。

チャイナクライシス・・・御一考あれ・・

間違った日本語 姑息

昨日、私より年上と思しき紳士が間違った日本語を使っているのを聞きました。もちろん見ず知らずのその人に指摘するなんてことはできず、自分だって同様の間違いを犯すこともある訳ですから・・・・。でもこのブログを読んだ人には「人のふり見て我がふり直す」の例えもあります。

姑息の原意は「休む」ことです。それが「その場しのぎ」という意味になったのだと思われます。ところがこの姑息には「ケチ・卑怯」といった悪い意味が間違って上書きされてしまったようです。

これは「小癪」と混同されたかもしれません。

昨日の叔父さんは部下の悪口を言っていたようですが、それならば「小癪」な奴と言うべきです。姑息な奴ではチト意味が違うのです。それより、その人のいないところで「小癪」といならば、面と向かって言うべきではありませんか?言葉より大人の男の矜持が疑われます。


もう一つ私達が使う言葉で「あこぎな」という言葉があります。アコギだとアコースティクギターになっちゃいます(笑)

意味は「際限なくむさぼる」という意味ですが、この「あこぎ」は「阿漕」と書きます。三重県にある地名で、禁漁区なのに漁夫が度重なる密漁の末、捕えられたことから「たびかさなる」様子になり、近世以降、しつこい様に変化していったようです。


現代国語一時限、金田一先生の授業でした・・・・・・・・