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2011年10月7日金曜日

ドーダ論

我が社のA女史が高校時代の親友からフィアンセを紹介されたのだそうだ。相手は40半ばの男性だったらしい。しかし、若づくりした洋服や茶髪の髪はまだしも、女史の実家の鎌倉山の話に及ぶと、彼が「有名な雷亭が売りに出されて俺のところにも話がきた」と女史に言ったのだそうだ。

当然、女史は驚きその不可解な言動、すなわちその年齢にして口にする軽薄な言葉に辟易としてその場を辞したようである。

彼に会ったことはないので詳細は推し量れないが、このような言動は、少し前に読んだこの本に書かれている「ドーダ論」に似ている。



鹿島茂氏の著作はあまり好きではないが、この本は面白かった。

幕末から明治政府に変遷する歴史の中でも説明しようとしても説明しきれないものがある。例えば何故西郷が西南戦争に担ぎ出され敗戦の将となったのかなど、歴史の事実だけでは説明しきれない。そこで氏は「ドーダ」で済ませている。

きっと彼も脈絡もなく「ドーダ」したのではないだろうか・・・巷に「ドーダ」は溢れかえっている・・・・

家のゴミ置き場にベンツのSクラスで乗りつけてきて、ポンとゴミを出すおばさんもこの「ドーダ」である・・・「ドーダ」「ドーダ」「ドーダ」・・・・



髭と革新者

オバマ大統領が5日に逝去したスティーブ・ジョブズ氏のことを真の改革者と呼んで賞賛していました。

私が前の会社にいたときのことです。今はとっくに退いている役員や上司はトップが髭を生やすことが嫌いだからといって社員全員に髭をそるように命令していました。

考えてみるとおかしな話です。髭をつけていても、付けていなくても問題はその中身です。こんな社風では改革など出来やしないと思ったものです。

ですから会社を辞めてから私はずっと髭を生やしています(笑)超保守的な人達へのささやかな反抗です(笑)

ジョブズ氏も相当な変わりものだったと聞きます。ビルケンシュトックのサンダルにTシャツにジーンズ、髭は伸ばし放題・・そんな彼を嫌った人達は私の当時の会社の上司達と同じです。

真の革新者達は、人かららどう見られるかなど意中にありません。自分が納得できるのかどうか、もし納得できないなら変えるしかないとジョブズ氏は学生たちに伝えていました。

人の第一印象というのは当たります。何故あたるかと言うと、人は知らず知らずのうちに自分にとって都合の良いストーリーを作り、その人に当てはめようとするからです。

ここで気をつけなければならないのは、本当に出会えることは少ないのですがジョブズ氏のような真の革新者に出会った場合です。決してその目の前の人物は自分にとっての良いストーリーとはならないがため、知らず知らずに振り落としてしまう恐れがあることです。

自分が二十歳の時にその人に抱いた印象と今、30年経ってその人に抱く印象が同じだったら自分は成長していないことになります。つまり印象と言うのはその時々の観察者の年齢、社会的地位、思想背景などに応じて相対的に変化しなければならないと思うのです。

大学の時に一番合わないと思っていた友達がと来月一緒に旅行に行きます。人の印象と言うのは相対的なものだとつくづく思うのです。



Be guided by your children, when you are old

誕生日だったからなのか知りませんが珍しく息子が専門の研究の話題に答えてくれました。

もっとも姉には頭が上がらず忙しいのに夜遅くまで、姉の携帯の基本設定を手伝うような優しい息子ですが・・・

セントラルググマと遺伝情報の転写について説明を求めたところ、出るわ出るわ辞書を片端から読みこんだように彼の口から言葉が溢れます。いやー勉強してます。

論文検索サイトを見ると既に誰かの研究論文を手伝っているためか彼の名前が出てきます。全て英語です。

研究以外にもMD研究開発プログラムの先輩として、新入生への説明会や懇親会、さらに他大学との連携活動も率先して行っているようなので、時間はいくらあっても足らないのでしょう。

娘も息子も自力で社会に出ています。親の役目はこれにつきると思うのですが如何でしょうか

老いては子に従え・・・・その通りです

DRIVIN' SHOES

ゲレンデワーゲンの問題はトラックやバスのアクセルとブレーキの配置のようで、乗用車のそれとは彰かに違うことです。

皮靴やこばのはった靴で運転するとひっかかってしまうのです。私はこれが苦手です。

ということでゲレンデに乗るにはスニーカーかドライビングシューズなのです。

ドライビングシューズは黒のポロ、バーニーズで買ったブルー、全天候型の黒を持っています。

妻が昨日、トッズの焦げ茶の物をプレゼントしてくれました。例え家族でも男性と女性の好みは分かれるものです。若い時にもらったネクタイも彼女が折角選んでくれたのに、会社では不評でした。

しかしこのトッズは嬉しいもらい物です。妻と子供たちに感謝です。

鹿肉のお話

マーゴちゃん家から鹿肉を戴きました。パパが初雪の降る大雪山の近くで2頭しとめたそうです。

まだ若い柔らかなお肉です。

昨年は赤ワインで煮込みました。今年は鹿肉の本来の旨みを感じるべくローストにします。

骨や内臓は無いので(これを北海道からは無理ですよね)フレンチのジビエのフォンは難しそうですが、それに近づけて料理してみます。

鹿肉には甘いペリー系が好相性ですが、ともすると甘くなりすぎます。そこで今回は干柿を使おうと思ったのですが柿はまだのようです。アレンジして作ってみます。

鹿肉のロースト、ゴルゴンゾーラのソース添え;

☆香味野菜、鹿肉の屑肉、脂、骨をピーナッツオイルのフライパンでさっと炒めオープンでローストします
☆鹿肉を糸で縛り赤ワイン、ジェニパーベリーで一晩マリネします
☆ローストした香味野菜等をブランデー、白ワイン、マデラ酒、少量の小麦粉で煮込みます
☆3時間以上煮込み十分に旨みが出たらシノワで濾します
☆濾したソースにさらに赤ワインを入れさらに煮込みます
☆バターと塩コショウでとろみをみます
☆鹿肉をフライパンで表面をソテーしてオープンに入れます(200度20分)
☆ソースに生ブルーベリーと乾燥クランベリーを細かく切った物を加え煮込みます
☆別のフライパンに牛乳、生クリーム、ゴルゴンゾーラを入れよく混ぜ合わせます
☆皿に切った鹿肉を並べ、胡桃を散らします。その上にベリーとゴルゴンゾーラのソースを掛けます
☆付け合わせにジャガイモと牛蒡の素揚げを添えます

感想
やはり鹿肉には手の掛けたペリーのソースが合います。ゴルゴンゾーラはパンに付けると美味しいです。お肉は柔らかく出来ました。付け合わせの牛蒡が抜群に合います。是非、皮を剥かずに叩いてから素揚げして下さい。

ケーキは妻が買ってきた栗のケーキです。研究室の息子も早く帰ってきて一緒に食事出来ました。
ワインはとっておきのナパです。今日で私は*2歳です。よくローソクが立てられました(笑)