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2012年1月30日月曜日

芥川賞選考委員に物申す

今回の芥川賞では受賞した田中氏と石原知事のやりとりのみが耳目を集めたようですが、私には円上塔氏の受賞のときに選考委員が「難解な小説ですが・・・・・・」といった事が引っかかる。

今、氏の小説を読んでいて何故難解と言ったのか分かったのだ。



氏の小説には理系の定理や法則が随所に散らばめられている。CPパリティの破れや、宇宙の多次元論などだ。しかし、難解なのだろうか?

自分たちの知らないことを難解という一言で済ませてしまうほど怖い事は無い。

CPスノウが二つの文化で述べたように理系と文系は今でも乖離している。その溝は埋められるどころか益々拍車が掛っている。

しかし、一方ではそのことは知っていて当たり前のことなのだ。

知らないことを難解な事と言っている間はその人にとって知らないことは知らないままなのだ。

知力とは知らないことを知ろうとすることだと思う。だとすれば知力の無い選考委員にはそろそろ壇上から降りていただきたいと願うのだが・・・・如何であろう????

小さな目標 PRIVATE PRACTICE

10年以上前になりますが、恵比寿でコロッケ屋をやろうとしたことがあります。確かに美味しいコロッケパンをニューヨークスタイルのデリで出せば、ある程度の売り上げは見込めましたし、夜、営業していた飲食店との連続性も加わり、恐らく旨く行っていたと思います。

そんな時妻から待ったが掛ったのです。40歳からの十年、どうせ苦労するなら好きなことで苦労したいというのです。

スタッフにやらせるにしても、オーナーだって手伝いもします。コロッケ油だらけになることはやぶさかではありませんが、確かに一理あります。

そんなこんなで2店目は輸入文房具の小さなお店にしたのでした。雰囲気はパリのセーヌ川の河畔にあるブキニストを少し賑やかにしたようなお店でした。

それ以来、好きな事をやろう、自分がしたくない仕事をしないように出来るだけ頑張ろうという小さな目標を持つようにしたのです。

もちろん不本意な仕事もありますが、出来る限り顧客や社会に還元できる仕事を選ぶようにしたのです。

その間に小売というマーケットは激変しました。10数年で資金を回収するようなビジネスモデルはもはや昔のもので、如何にリスクを少なく、即効性を出すかが肝要となってきました。

こんな仕事です。空き店舗の情報はどんどん入りますが、どれもビジネスモデルの構築にはなりませんでした。

一方、楽天の売り上げは一兆円を超えたと言っています。つまり、ネットショッピングは一部の人のものだけてなくなったのです。

昨年来、私の好きなものはShabby Chicなものだと良く分かりました。





ピカピカの新品ではなく、長い間自然で削られ変形した流木や貝殻、ガラスのようなものに美しさを感じます。



KKAFに置いてある置きものには、「HAPINESS IS THE SAND BETWEEN MY TOES AND THE SUNBURN MY NOSE」と書かれています。まさに理想のライフスタイルとはその言葉に2匹の犬を加えれば完璧です。

新しいHPを作るにあたって参考となるHPを教えてと言われました。予算も無いのに色々と注文が多くて申し訳ありません。

商品は全然違いますが、ひとつは日本の誇るビッグウェーバー櫛本氏のKi SurfboardのHPです。写真が抜群の雰囲気です。

http://www.kisurfboards.com/

2つ目は私の好きな北欧家具のお店hikeのものです。こちらも商品もさることながらダイアリーにてオーナーの山行きが楽しくて、つい覗きこんでしまいます。

http://www.hike-shop.com/

3つ目は七里が浜にあるインテリアショップです。こちらはリフォーム等が中心のようですが、SHABB感が出ています。

http://www.hlc-style.jp/

最後にハワイにあるSand Peopleというお店のHPです。こちらは掲載してある商品が全て私の好きなものとは違いますが、いくつか既に購入して参考にしています。先の看板もその一つです。

http://www.sandpeople.com/


理想としてはHPで商品も紹介し販売もしますが、ブログやフェイスブック(まだやっていませんが)、会社のHPなどとリンクさせ、ごく個人的事柄までリンクさせ、情報のパスを増やしたいと思っているのですが如何でしょうか??またKKAFをそうした商品のディスプレイとしても使用したいと考えてもおります・・・・

匿名性と実名性

ソーシャルネットワークが映画になる前に、フェイスブックの創立者、マーク・ザッカーバーグの著書を読み、その発端が大学での美人投票(しかも、当人の復習的かなり敵対心剥き出しの行動)とハーバードというブランドからの集客の一面を見せられ、実名制が実社会に適合する事は難しいのではと考えていました。

その後、友人でIT企業の執行役員でもある、O氏がフェイスブックを使っており、実名制であっても、2チャンネルのような誹謗中傷は少なく、自分でも驚くようなところからレスポンスがあり有用だと言っていました。

当時文系の彼がフェイスブックをやっていることに驚くとともに、しばらくはその事は忘れていました。



ところが併読しているこの著書の一冊を読み、納得したのです。

確かに実名制のネットワークでも誹謗中傷はあります。間違った情報も存在します。しかし、送り手が真面目な正しい情報を送り続けて行けば、それら間違った情報は淘汰され、自然に正しい情報が優勢になるのです。ネットワーク自体の自浄作用とでも言っていいのか分かりませんが、これこそソーシャルネットワークが社会インフラになった証左ではないでしょうか。

今回の震災での安否確認やボランティアの募集にこのSNSが大変役に立ったと言われています。

政府、自治体、各種NPOの情報をネットワーク上に置き、誰でも自由に閲覧することで、個々人の行動に反映されたのです。

未だに情報の片務性に限ってビジネスモデルを構築しているのであれば、自ずと行き先は見えてきます。たとえどんな大きなアイボリータワーであっても一瞬に朽ち果てると思います。

お台場あたりで大きな地球をカザシテいる企業さん・・大丈夫ですか???