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2012年5月15日火曜日

野田VS小沢

テレビで話題になっている野田首相と小沢元党首の消費税増税を認めるか否かという議論をどのようにお考えであろうか。

消費税増税は財政再建と社会保障のために必要とする政府に対して、景気回復していない現状での増税を反対する小沢氏であるが、私は大統領選を大勝したレーガン政権の時にだぶってみえる。

その前に経済学のお話。マクロ経済においてサプライサイド経済学というものがある。簡単に言ってしまえば減税すれば、景気が上向くといった理論である。

レーガンはこの政策をとった、多くのサプライサイド経済学者を周りに集め、レーガノミックスという経済政策をとったのである。

そもそもサプライサイド経済学の生みの親であるアーサー・ラッファーが提唱したラーッファー曲線なる減税と経済成長と言う二つの要素を無理に結びつけ一つの法則でこの政策は実行されたのだ。

結果は、経済成長はなされず、双子の赤字と言われる貿易赤字と財政赤字を発生させたのである。

後になってこのサプライサイド経済学はブッシュによって馬鹿げた呪術的政策としてブゥドゥー経済学と揶揄され、次第にホワイトハウスからこの手の人間が放逐されたのはいうまでもない。

私には小沢さんがレーガン元大統領にタブって見えるのはそのせいだろう・・・

自動車考

宇沢弘文と言う経済学者を知ってますよね・・・この人の著作は数あれど、「自動車の経済学」という本は素晴らしい、簡単に言ってしまえば自動車を持つと言う事は「不経済」なのです。

それまでどういう風に車を所有して、減価償却をどうするか、ガソリンの消費量はどうなのかなど自分で試算し、合理性を求めていましたが、どんな事をしたって「不経済」なのですから、そもそものルーツが間違っている訳です。

それ以来自動車は趣味、燃費がどうだとか、経済性がどうだとか考えない、つまり自分の好きなものに乗れば良いと考えるようにしたのです。

21世紀に入ってインターネットの普及によりポーターレス化が進み、情報量は飛躍的に増しました。

しかし、そのことで我々は間違った情報取得をしているケースも多いのではと考えてしまいます。

アルゴアの「不都合な真実」が上梓されたとき、誰もがエコロジー、エコロジーとおおはしゃぎしました。ところが蓋を開けてみるとその事実は「作られたもの」だったり、人々の不安を煽るもので科学的根拠のないものだったりしたのです。

確かにこのまま人間が自然に対して傍若無人に振る舞うことは許されないでしょう。ただ、人間の不安心理を煽ってカルトと同様な危険思想をマスコミが流布する事はもっと悪いことです。

丸山眞男をここ数年読み返していますが、彼が言った日本人の「ヨイココロ」とは裏返せば科学的検証も無しに「ヨイココロ」はそれら論理性の上段に位置し、全てを飲みこむものです。

池田信夫氏も言っていましたが、特攻精神もその顕われでしょう。

断っておきますが私は原発依存派ではありません。原発は将来において別のエネルギーに変えるべきでしょう。ただ、ヒステリックに今すぐやめろとか、事故直後にマスコミに登場し、自分の子弟をすでに国外に退避させていると言った輩のように蛮行はしません。

エコとは企業戦略です。皆さんはその事をご理解されていますか。エコカーと言えば売りやすい、燃費が良いと言えば売りやすい、ただそれだけです。

本来なら一つの車を大切にして何十年も乗っている事がエコなのです。燃費の差なんて車本体のエコ係数にくらぶれば僅かなものです。買い変えないのが一番エコなのは一目瞭然なのにです。

ここまでお話すれば、如何に私達は企業とマスコミに踊らされているか良くお分かりになるかと思います。

エコと言う企業戦略、そして合理性の追求が我々の生活をつまらない、均一なものにしようとしているのです。

まあ、私がハンドルを握れるのはあと15年程度でしょう。エコカー以外の重量税が2倍に跳ね上がっても、へそ曲がりの私はエコじゃないと指さされようとも気にしませんが・・・・・・・・・