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2013年6月7日金曜日

シンガポールスリリング

シンガポールスリリング

友人とラッフルズホテルのブランチを食べるその目的だけのためにシンガポールに行ったことがある。観光もレジャーもなしの、一点豪華主義、豪勢な旅である。友人の後輩、といっても企業の現地法人の社長が自らハンドルを握って、私達をインド人街やアラブ人街に連れて行ってくれたが私達は一向に車から降りようとしない。それはそれで徹底していて今考えると変な日本人一行だったと思う。
友人はその時は某大手ホテルの社長を兼務していて、その数日前にマレーシアでの会議を終えての合流だった。友人がとってくれたホテルの部屋はとても良い部屋でシンガポールの街が一望できた。部屋は広く、体躯の小さな私達には持て余すものだった。
ラッフルズのブランチはご存知のようにイギリス仕込みの伝統と格式のあるものだ。料理はどれも手がこんでいて味付けも上品である。邦国のそれのように暖かいものが冷たくなり、冷たいものが暖かくなったビュッフエ形式のそれとは明らかに質、種類、量とも違う。
ラッフルズホテルのもう一つの名物がドアマンとバーである。ドアマンは頭にターバンを巻いた大男で一見いかつい印象であるが、口を開ければ優しいチャーミングな男である。
そしてもうひとつがロングバーなるラッフルズのバーだ。その日は時間的に合わず入る事こそ出来なかったが、ここで生まれたというシンガポールスリングというカクテルを飲みたかった。
私は若い頃、シェーカーを振った。と書けばカッコ良いが、要するに女の子に美味しいお酒を作れる事を自慢したかっただけである。
カクテルというのは中々の物である。数種類のシロップやフレーバーを用意しておけば色々なカクテルが出来る。独身時代に金沢出身のある女性のために作ったカクテルは、ウオッカベースにミドリとアンゴスチェラビターを加えて最後に塩をグラスにふったものだった。女性が古都金沢の兼六園をイメージして作ってくれたと感謝してくれた。私は兼六園に行った事も無かったのだが、カクテルとはそういう手合いのものである。
妻が買物に行くというので私は時間を持て余し、ホテルにマッサージを頼んだ。30分後に現れたそのマッサージの女性は背が高く、マッサージは力強く、とても上手だった。ただひとつ、問題だったのは白い制服に黒い下着がくっきり映るので気の弱い私は直視することができなかったことだ。そうこうするうちに妻が帰ってきて、私の背中を力いっぱい押しているその女性と目があった。妻は何も言わず部屋を出て行ったが、その後、私は何も悪い事をしていないのにバツが悪く体操窮屈な思いで横たわっていた事を思い出す。その後、高いブランド物のバッグまで妻に要求され、散々な目にあったのは後の祭りである。

出店 ラッフルズホテル 「ロングバー」


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